教養特論: ライティング・スキル

山元啓史

上手になるための10の約束

英語論文の書き方は、

研究の考え方を学ぶには、

討論1

論文の書き方の本はたくさんある。WEBでどれぐらいあるか調べてみよ。

討論2

なぜ論文の書き方の本がたくさんあるのかを考えよ。 たくさんあるのに、書けないという学生が多い。なぜか書けないのか、グループで考えよ。

討論3

論文の書き方の本はどのように活用すれば良いかを考えよ。

討論4

論文の読者は次の順番で読むと言われる。なぜ1から8のような点を読むのかグループで考えよ。

  1. タイトルを読む。
  2. 著者の名前を見る。
  3. 日付を確認する。
  4. Abstractを読む。
  5. 第1 段落に素早く目を通す。
  6. 各パラグラフの第1 文を素早く読む。
  7. 図・表をさっと見て、そのタイトルを読む。
  8. 最終パラグラフを読む。

討論5

簡単な実験を考えよ。ただし、客観的なデータが取れる実験に限る。

WEBサイトのお知らせ

http://cuckoo.js.ila.titech.ac.jp/~yamagen/writing.html

討論6

「スキルは自ら編み出すものだ」という人がいる。スキルとは何かを議論せよ。

討論7

何がスキルを身につけるのに効果的かを考えよ。

討論8

資料「書くということ」を読んで、自分にとって重要だと思うことに丸印をつけ、他の人と意見交換せよ。

討論9

「書く楽しみ」はどうすれば見つかったかを発表せよ。

討論10

リサーチクエスチョンとはどんなものであるかを、グループで話し合え。

討論11

自分の立てたリサーチクエスチョンを発表し、YesかNoかで答えられるかどうかをグループで確認せよ。

討論12

「はじめに」の後にすぐ「おわりに」を書く理由と意義について考えよ。

宿題3

「あなたのテーマ」に関係する概念をインターネットで調べ、関連書籍、関連論文を図書館で取り寄せ、citationを記載せよ。

討論13

「あなたの研究テーマ」に関連する科学概念は、どの領域で何と言われているのか、通説はどうなっているのかをグループで考え、互いに意見交換せよ。

討論14

「あなたの研究テーマ」は、狭く考えたら、何の問題と言えるか、広く考えたら何の問題といえるか。グループで話し合え。それをキーワードとして関連論文が探せるかどうかも検討せよ。

討論15

自分の研究を今週日曜日の朝10:00までに提出するための「本当にできる計画」を立てて、それが実行できるかどうかをグループで話し合え。

討論16

佐谷秀行著「バイオ論文はこう書く」の14ページに「図をまず4つ作る」とある。この方法の良い点と注意すべき点について話し合え。

討論17(特徴、特性、特質)

「特徴がある」と論文で述べる人がいるが、「特徴」とは何か。どうすれば特徴は述べられるのかをグループで考えよ。

討論18

ある人が「AとBとは似ている」という。「似ている」とはどういうことか。話し合え。

討論19

ある人が「AとBとは違う」という。「違う」とはどういうことか。話し合え。

討論20

「違い」「違うこと」を説明するためには、どのようなことを行い、説明すればよいか。話し合え。

討論21(問題解決の方法論)

この授業の論文執筆に限らず、どのような課題であったとしても、問題を考える方法に定石があればよいのに、と思った人もいると思う。そこで、問題をできるだけ形式的に解決する方法について話し合え。

討論22

ポリヤの「いかにして問題をとくか」を読み、実践したいと思うところを示し、意見交換せよ。 原著 How to solve it はインターネットでダウンロードできる。 ポリヤの「問題解決」のリストを見て、自分の気に入った項目を取り上げ、自分のトピックにどのように利用できるかを、考え、グループで話し合え。

討論23(各段落の書きはじめ)

トピックセンテンスはどう書けばよいかを考え、意見交換せよ。

討論24(接続詞を使うかどうか)

文は短く書くのがよいか、長く書いてもよいかを話し合え。

接続詞のチートシート

http://readingmonkey.blog45.fc2.com/blog-entry-674.html

この際、何でも紹介しちゃえ!えいっ。

チートシートやチェックリストをまとめてみた ~探しもの、問題解決からメンタル・スキルまで~

http://readingmonkey.blog45.fc2.com/blog-entry-433.html

討論25(読んでから書くか、書いてから読むか、それとも)

文献調査と執筆はどういう順序で行うのがよいか、グループで話し合え。

討論26

考察には何を書けばよいかをグループで話し合い、3、4の要点にまとめよ。

討論27

論文の下書きを提出する前に、文章を読み直してかどうかを話しなさい。文章を読み直し、どんなことを修正したかを話しなさい。

討論28

互いに論文を見て、断定的なところ、わかりにくいところを指摘し、どうすれば良いかを話し合いなさい。

グループでチェックリストを作りなさい。

発表1

チェックリストをボードに書き、グループごとにプレゼンテーションをしなさい。

宿題7

チェックリストを見ながら、論文を修正し、日曜日の朝10時までに修正済論文を提出しなさい。

討論29

発表を通して得られたフィードバックを元にチェックリストを整理しなさい。

討論30

文献引用で考えたこと、注意したことを話し合い、引用について重要な点をまとめなさい。

チェックシート: グループで論文を見ながら話し合い自分たちのチェックシートを作りなさい。

推薦図書

伊原康隆(2005)志学・数学: 研究の諸段階、発表の工夫. シュプリンガー・ジャパン株式会社 第3章 書く

大津由紀雄(2009)はじめて学ぶ言語学. ミネルヴァ書房 自分の頭で考える、20-23

小野義正(2001)ポイントで学ぶ知的な科学・技術論文の書き方. コロナ社.

文献問題

Mendeley, Google Scholar, 図書館OPACなどを使えば、文献はいくらでも出てくる。

BiBTeXのエントリーも出てくるので、Mendeleyで管理すれば便利。.bibファイルにコピーペーストでき、簡単に引用もできる。